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エイミー・シューマーの英語がわからなくても笑えるコント集【Inside Amy Schumer】

エイミー・シューマー(Amy Schumer)
エイミー・シューマー(Amy Schumer)

2年くらい前に『クリステン・ウィグの英語がわからなくても笑えるSNLコント紹介』という記事を書いてとても好評だったことがありました。

同じような記事を長らく書いてませんでしたが、今回はそんな英語がわからなくても笑えるコント特集その2ということで、去年、新作映画が公開されて好評を博し、ますます勢いにのっているコメディエンヌ、エイミー・シューマー(Amy Schumer)のコントを選んでみることにしました。

YouTubeで見れるエイミー・シューマーのコントはすべて見た私ですが、今回この記事を書くにあたってざっとひと通り見直してみて、気がついたことに、如何せん、エイミーのコントは英語がわからなくても笑えるコント、非常に少ないんですね。

これは企画倒れか、とくじけそうになりました。

しかし少しの解説付きでこれはなんとかこれはいけるかな、というコントも範疇に入れて、組んでみたのが本日の記事でございます。

すべてアメリカのComedy Centralで2013年から2016年まで放送されたTVのコント番組『Inside Amy Schumer』からの引用です。

エイミー・シューマーのコントは繰り返し見ると味が出てくるものが多いので、ぜひ英語のリスニングの勉強がてら、2回目も見てみてください。

『Inside Amy Schumer』は以下のURLですべてのコントの文字起こしが掲載されていますので、さらに深く英語の勉強をしたい方はどうぞ。

Inside Amy Schumer 文字起こし

本日ご紹介するコントの最後にそれぞれ文字起こしが掲載されているページへのリンクを貼っておきますね。

尚、エイミー・シューマーの笑いは下ネタが多いので、下ネタが苦手な方はご注意ください。

それではエイミー・シューマーの英語がわからなくても笑えるコント8選(+1)どうぞごゆっくり。




Makeover(大変身)

冴えない女の子のがプロのメイクさんに大改造してもらって、ファッショナブルな美女に大変身、という日本でもよくあるタイプのテレビ番組のコント。

Makeover = 作り変え、大改造、大変身、イメージチェンジ

番組に出演して大変身させてもらったエイミー。
半年が経過し、ビューティー・アドバイザー(makeover expert)のリサが生放送でふたたびエイミーの家に取材に訪れることになりました。

さて、あれからエイミーは、さらに美しく女に磨きをかけていたか、と思いきや……

という設定です。

全体の流れはシンプルなので英語がわからなくても笑えますし、セリフの英文も簡単なので、リスニングの練習にもいいコントだと思います。

大変身して美しくなったエイミーは、せっかくキメてもらった髪型やメイクやファッションを崩すのがもったいなくて、この半年間、シャワーもせず、髪の毛もとかさず、顔も洗わず、メイクも落とさず、服も着替えていなかった、という内容でした。

[注目のセリフ]

(1:56)
LISA : You haven’t been showering.
AMY : No. But people have been showering me with compliments.

リサ「一度もシャワーしてないのね」
エイミー「うん。でもそのかわり、みんなわたしに褒め言葉のシャワーを浴びせてくるの」

Horror Movie(ホラー映画)

一緒にホラー映画を見ているカップル。

(0:05)
Babe, can we watch something else? I hate these movies.
(ねえ、他の映画にしない? こういう映画きらいよ)

と言うエイミー。
「どうして?(Why?)」と彼氏が聞き返すと、エイミーがこう答えます。

(0:11)
I fart when I get scared.
(わたし、怖いとオナラが出ちゃうの)

この冒頭の会話だけ踏まえておけば、あとは英語がわからなくても最後までちゃんと笑える、いわゆる一発ネタのコントのコントです。

[注目のセリフ]

(2:32)
You see these damn kids? I’m sick of this prank call.
(しょうがない子供たちね。こういうイタズラ電話にはうんざりだわ)

prank call = イタズラ電話、迷惑電話

最後の字幕が日本人の名前ばかりなのは恐らく「日本人はヘンなものばかり作る」みたいなアメリカ人の通念にひっかけたユーモアですかね。

Slap Chef(平手打ちシェフ)

これはフェイクCMタイプのコント。

(0:03)
Amy, you look amazing. What are you doing?
(エイミー、スタイル抜群ね。何かやってるの?)

と聞かれたエイミーが「Slap Chef(平手打ちシェフ)」と答えます。

「Slap Chef(平手打ちシェフ)」って、なんじゃそりゃ?

というコントです。

説明するまでもないですが、「Slap Chef(平手打ちシェフ)」とは、シェフが料理を手ではじいて食べさせない新手のダイエット法ということでした。

この「Slap Chef(平手打ちシェフ)」をエイミーが以下のような無駄に理屈っぽい言葉で説明してますね。

It’s a new weight-loss program that takes decision-making out of the equation.
(自由意志からある意思決定を除外する新しい減量法よ)

ここに equation という単語が出てきます。

equation = 同一化、方程式

数学などに使われる言葉のようですが、ここに出てくる用例では数学は関係なく、以下のような熟語があるそうです。

takes 〜 out of the equation = 〜を自由意志(選択肢)から除外する

[注目のセリフ]

(1:08)
What about that mumbo-jumbo I heard about Slap Chef being just abject violence against women?
(平手打ちシェフは女性に対する卑劣な暴力だとかなんとか言われてるけど、それについては?)

mumbo-jumbo = 何を言ってるのかわからない言葉、なんたらかんたら
abject = 卑劣な、見下げ果てた

Sleep Gym(居眠りジム)

これは上に紹介した「Slap Chef(平手打ちシェフ)」の続編ともいえるコント。
こちらの方がおもしろいです。

痩せたいけど、ジムに通うのはめんどくさい、そんな方に……という内容。

[注目のセリフ]

(0:15)
Sleep Gym is a workout program where we do all the work.
(居眠りジムとは、私たちがすべてのトレーニングをやってあげるワークアウトプログラムです)

日本語でいう「トレーニング」のことを、英語では workout(ワークアウト)って言いますね。
最近は日本でも筋トレやフィットネスがブームで「ワークアウト」もカタカナ英語として定着してきた感があります。

Sauced(ぐでんぐでん)

酔っ払って家に帰ってくる女性ふたり。

キッチンに謎のバスケットが……?

そこでスポットライト、そして謎の司会者の登場。
審査員の姿も。

その場でいきなり「Sauced(ぐでんぐでん)」と言うテレビ番組が始まってしまう、というコント。

料理の鉄人の酔っ払いバージョンみたいな感じです。
早い話しが、酔っ払った状態で料理をするという番組。
こちらが司会者の説明。

(0:18)
Two roommates, both drunk and only one chance to win. The challenge, create an unforgettable meal using a basket of mystery ingredients collected from your kitchen before time runs out. And the losing chef will be “Sauced”.
(酔っ払ったルームメイトのふたりが、優勝を競います。制限時間以内に、バスケットに入っているここのキッチンから集められた謎の食材を使い、心に残る料理に挑戦する。負けたシェフの方が“ぐでんぐでん”です)

このシチュエーションだけ踏まえておけば、英語がわからなくても空気を読みながら笑えるコントです。

ここのキッチンから集められた謎の食材(mystery ingredients collected from your kitchen)」ってのが強烈ですね。

A half-eaten Chobani yogurt from 2012 = チョバーニのヨーグルト(2012年発売)半分食べかけ
Four baby carrots = 小さなニンジン4本
A shriveled lime = しぼんだライム1個
a bottle of Lexapro = レクサプロ錠(抗うつ剤)ボトル一本分

審査員が真面目な顔で、

(1:57)
She has all four burners on high and nothing cooking.
(あの子、コンロ4つとも強火で空焚きしてますね)

とか普通に解説してるところが可笑しいです。

ちなみにタイトルの sauced というのは日本語にもなっている「ソース」の英語の sauce の動詞の過去分詞で、「ぐでんぐでんに酔っ払っている」という意味です。

sauced = ぐでんぐでんに酔っ払っている

たぶん語源は、料理にソースをかけたみたいに、人間がお酒を浴びるように飲んだ、みたいなイメージからきてるんじゃないかと思います。

Foam(フォームミルク)

これはサイレントなので英語の勉強にはなりませんが、シンプルでわかりやすいのでピックアップしてみました。

最初にエイミーのコントは英語がわからなくても笑えるコントが少ない、って言いましたが、完全に英語がわからなくても笑えるのはこれだけでした。

Bridal Shower(ブライダルシャワー)

ブライダルシャワー(Bridal Shower)」とは、結婚を間近に控えた女性に女友達がプレゼントを渡す、アメリカでは恒例の行事。

女友達が集まって、結婚する親友のためにプレゼントを渡す、というシチュエーションのコント。

どのプレゼントもみんな同じものばかりで、いつの間にかプレゼント競争になってしまいました。
笑顔の裏にドロドロした人間模様が表現されてて味わい深いコントだと思います。

アラーム時計、音声コントロール、GPS機能、音楽ダウンロードなど、余計な機能性までひけらかして勝負に入っているところが滑稽で可笑しいです。

Amy Schumer Doll(エイミー・シューマー人形)

エイミー・シューマー本人は出ていませんが、かなり好きなフェイクCMコント。

子供達がエイミー・シューマーの人形で遊んでいます。
このコント、何がスゴイって、子役ふたりのクオリティが神です。

[注目のボキャブラリーとセリフ]

spice up = スパイスを加える、おもしろくする、風味豊かにする(この場合はお酒を入れる)(0:16)

(0:23)
She’s waking up in a stranger’s bed again.
(また見知らぬ男のベッドで朝を迎えてるわ)

(0:28)
Uh-oh. No wrappers on the floor.
(あらつ、コンドームの包みが床に落ちてない)

wrapper = 包むもの、ラッパー

UTI = urinary tract infection = 尿路感染症(0:51)

tramp stamp = 女性が背中の腰のあたりに入れるタトゥー(1:02)

(1:10)
It’s okay, Amy, you can fall asleep in your clothes again. Don’t forget to sleep on your side.
(いいわ、エイミー、また洋服着たままだけど寝ちゃいなさい。横向きに寝ることを忘れないでね)

Love Your Smile(笑顔のあなたで)

これ、地味だけど、最初見たとき、腹を抱えて大爆笑しました。
本日ご紹介するコントで私がいちばん笑ったのが実はこのコントだったりします。

インターネットで犬にファッションセンス負けてるエイミーに、友達が忠告します。

Your smile is garbage in all of these. Terrible awful horrible.
(あなたの笑顔、ぜんぶゴミよ。劣悪、最悪、最低)

そしてエイミーは笑顔のコンサルタントを紹介してもらいます。
果たしてエイミーは望ましい笑顔を手にすることができるのか、というコント。

このコントは以下のセリフだけ踏まえておけば、あとは映像だけで何となく笑えます。

[注目のセリフ]

cock (your head) and smile
(首を傾げて、はい、笑顔)

ひたすら同じことしか言わないコンサルタントのアドバイスと、微妙な笑顔がツボに入ると笑いがとまらないコントです。

あとがきにかえて

エイミー・シューマーの英語がわからなくても笑えるコント、いかがでしたでしょうか。

Comedy Centralチャンネルにエイミー・シューマーのコント番組『Inside Amy Schumer』の厳選プレイリストが作成されていますので、本日の記事を読んでさらにエイミーの笑いをお求めの方は、以下のリンクからご覧ください。

Inside Amy Schumer厳選プレイリスト

さて、それでは最後に、前に下ネタ特集第2弾でも紹介しましたが、これも英語がわからなくて笑えるので、くだらないけど再度貼っておきます。

恋人が仕事に出かけているあいだも、恋人を近くに感じていたい、という女の子の気持ちを歌ったミュージックビデオ風コント。

以下の記事にもエイミー・シューマーのおすすめコントをいくつか紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

好評につき、アメリカの下ネタのコントで笑いながらリスニングを鍛えるシリーズ第2弾をやっちゃいました。今回は毎度おなじみSNLをはじめ、エイミー・シューマーのコントなどをピックアップ。
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