こないだガーファンクル & オーツの名曲『ファック・ユー』という歌を紹介しました。
本日はガーファンクル & オーツの音楽をもっと知りたい、という方のために、私がオススメするガーファンクル & オーツの名曲選を組んでみました。
この記事から初めて読んだ方にいちおう説明しますと、ガーファンクル & オーツ(Garfunkel & Oates)とは、リキ・リンドホーム(Riki Lindhome)とケイト・ミクーチ(Kate Micucci)という2人の女の子が結成している、超おもしろくて音楽としても素晴らしい、アメリカで大人気のコメディ・フォーク・デュオです。
前回も書きましたが、ガーファンクル & オーツの歌はとにかく歌詞がおもしろいです。
(ただし下ネタが多いので、そっち系が苦手な方にはあまりオススメできません)
また、2人の音楽はいろんな言葉が出てくるので、英語のリスニングの練習にも最適ですし、ボキャブラリーもけっこう増やせます。
それぞれ見つかる限りのライブの映像とスタジオ音源とMVと歌詞へのリンクを貼っておきますね。
彼女らの音楽はとにかくライブがおもしろいので、まずはライブで堪能されることをオススメします。
それではガーファンクル & オーツの名曲15選、ぜひ聴いてみてください。
ガーファンクル & オーツ(Garfunkel & Oates)名曲15選
Fuck You(ファック・ユー)
男女のぎこちない気持ちのすれ違いから協調に至るまでを「Fuck You」という言葉を通してユーモアたっぷりに描いた、名ラブソング。
以下の記事で全歌詞を和訳しています。
Garfunkel & Oates の『Fuck You』で英語の勉強
One Night Stand(一夜限りの関係)
女性が一夜を共にする男性にしゃべっている曲。
最初は「こんなこと、いつもするわけじゃないのよ」などと、しおらしいことを言っていた女の子が、コトを終えて「はぁ? わたしたち付き合うと思ってんの!?」とか、だんだん態度が変わってゆくところがおもしろいです。
歌詞に合わせて曲調が変化してゆくところも聴きどころです。
[珠玉のフレーズ]
You want the donut
But all you’re gonna get is the holeアナタはドーナツが欲しいみたいだけど
アナタが手にするのは穴だけよ
Me, You and Steve !!!(わたし、アナタ、そしてスティーブ!!!)
大好きなカレと2人きりになりたいのに、どうしてもいつも……という内容。
リキの実話が元になっているそうです。
[珠玉のフレーズ]
I could’ve wished a thousand wishes
For this night, I can’t believe
That it’s finally me and you, and you and me
Just us, and your friend Steve何度、星に願ったかしら
こんな夜を、信じられない
とうとうわたしとアナタ、アナタとわたし
わたしたちふたり、とアナタの友達スティーブ
29 / 31(29歳/31歳)
同じ女の子の29歳の時と、31歳の時が、恋の歌をデュエットをしている、という設定。
2年でこんな恋愛観って変わるものなのね、みたいなリアリティを鋭い言葉と斬新な手法で歌にした名曲です。
As You Are(ありのままのあなたで)
ガーファンクル & オーツの曲は笑えるものばかりでなく、この曲のように、とても美しい歌もあります。
この系統の歌はライブでは歌われないので、スタジオ音源でどうぞ。
The Loophole(ループホール)
ガーファンクル & オーツの曲は下ネタが多いのですが、なかでも最大に過激なのがこの歌。
Loophole とは、法や規制などの制度の「抜け穴」のことです。
敬虔なキリスト教徒の女の子が、高校に入って、好きな男子ができた。
でも結婚するまでは純潔を守らないといけない。
そこで戒律の抜け穴を使って……という内容。
「穴」の解釈が深いです(穴だけに)
Frozen Lullaby(フローズン・ララバイ)
凍結された卵子から生まれた子供が、大きくなって、もし「ママ、赤ちゃんはどこからくるの?」と質問をしてきたら、お母さんはこんな風に答える、ということを歌にした曲。
リキが実際に自分の卵子を凍結していることからインスピレーションを得て書かれた歌詞だそうです。
Self Esteem(自尊心)
女性が男性に口説かれて「わたしの自尊心はアナタと付き合うほど低くはない!」と拒絶する、という内容の歌詞。
[珠玉のフレーズ]
I wouldn’t touch your dick if I’d been poisoned
And the antidote was in your spermわたしがアナタのペニスに指一本ふれることはないでしょう
例えわたしが毒を盛られて、アナタの精子が解毒剤だとしても
Rainbow Connections(虹のかけ橋)
[TVドラマ中に挿入されたMV][歌詞]
『As You Are』と並ぶ、ガーファンクル & オーツの美しい名曲。
特にこの曲は、歌詞がとても美しいです。
同性結婚についての歌です。
Go Kart Racing(ゴーカート・レーシング)
リキがゴーカートで遊んでいたときに、起こってしまった「事故」を歌にしたものだそうです。
『チキチキマシン猛レース』のテーマ曲にも匹敵する名曲だと思います。
The College Try(カーレッジ・トライ)
「これからは恋愛もジェンダー・フリーの時代だ。愛し合うのに男も女も関係ない」
そんな理想を掲げ、新しい恋の形に挑戦。
しかし“現実”は思った以上に厳しくて……という歌。
college try とは、「最大の努力」という意味だそうです。
かなりエグい下ネタですので、ご注意ください。
The Fadeaway(フェードアウト)
別れたいけど、ついズルズル付き合ってしまう。
今更はっきり「別れましょう」とは言いにくい。
そんなときは、フェードアウトする手があるわ、
という歌。
Running With Chicken(チキンと走る)
ムシャクシャしたとき、気分が悪いとき、何もかもがうまくいかないときは、チキンのバーレルかかえて突っ走れ、という曲です。
Handjob, blandjob, I don’t understand job(手コキってよくワカラナイ)
内容はタイトル通りです。
Worst Song Medley(最悪の歌メドレー)
タイトル通りの曲です。
ちょっと解説
いかがでしたでしょうか。
どの曲も、笑えたり、ほっこりしたり、考えさせられたり、珠玉の名曲ばかりでしたね。
とにかく、彼女らの曲は歌詞が素晴らしいので、お時間のある方は、ぜひ辞書を片手にじっくり読んでみてください。
英語の勉強としても、とてもやりがいのある歌詞だと思います。
おもしろくて笑えるだけじゃなく、美しく機知に富んだフレーズもたくさんあります。
相当な文才がないと書けない才能あふれる歌詞です。
ただし上にあげた曲のなかで、『Worst Song Medley』だけはガーファンクル&オーツが選んだ「酷い歌」をメドレーにした、いわゆるコラージュのおもしろさなので、歌詞は他の人が書いたものです。
また、『Handjob, blandjob, I don’t understand job』と『The Fadeaway』の2曲だけは、アメリカ人にしかわからない固有名詞がたくさん出てくるので、日本人にはちょっと理解が難しいかもしれません。
私はぜんぶ検索しましたけど、今だにわからない部分もいくつかあります。
前回の『ファック・ユー』の記事のように、このブログで歌詞ぜんたいを取り上げてほしい歌があったらリクエスト受け付けますので、ご希望がある方はメッセージかコメントくださいね。
本日ご紹介した楽曲が収録されているガーファンクル & オーツのアルバム | |||
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