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Dammit, Janet の歌詞(和訳あり)で英語の勉強【ロッキー・ホラー・ショー】

'Dammit, Janet!' Scene w/ Lyrics | The Rocky Horror Picture Show

本日はカルト映画『ロッキー・ホラー・ショー』から、ロック・ミュージカル屈指の名ラブソング『Dammit, Janet』の歌詞をとりあげて、英語などの解説をしてみたいと思います。

まずは英語の歌詞と私の和訳を掲載します。

Dammit, Janet
(ああもう、ジャネット)

BRAD : Hey, Janet.
JANET : Yes, Brad?
BRAD : I’ve got something to say.
JANET : A-ha.
BRAD : I really loved the … skillful way. You beat the other girls to the bride’s bouquet
JANET : Oh, Brad…

ブラッド「なあ、ジャネット」
ジャネット「なあに、ブラッド?」
ブラッド「きみに伝えたいことがあるんだ」
ジャネット「ええ」
ブラッド「とても・・・あざやかでよかったよ。他の子たちをさしおいて、ウエディングブーケを勝ち取ったね」
ジャネット「ブラッドったら・・・」

BRAD :

The river was deep but I swam it (Janet)
The future is ours, so let’s plan it (Janet)
So please don’t tell me to can it (Janet)

ブラッド:

川は深かったけど、泳いでみせたよ(ジャネット)
未来はぼくらのものさ、だから計画しよう(ジャネット)
どうか「イヤよ」なんていわないでおくれ(ジャネット)

I’ve one thing to say and that’s
Damn it, Janet
I love you

ひとこと言わせて
ええい、ジャネット
愛してるよ

The road was long but I ran it (Janet)
A fire’s in my heart and you fan it (Janet)
There’s one fool for you and I am it (Janet)

道は長かったけど、走りきったよ(ジャネット)
ぼくの心は燃えてるよ、あおいでおくれ(ジャネット)
きみが好きでしょうがないやつがいるよ、ぼくのことさ(ジャネット)

I’ve one thing to say and that’s
Damn it, Janet
I love you

ひとこと言わせて
ええい、ジャネット
愛してるよ

Here’s a ring to prove
That I’m no joker

ぼくは嘘つきじゃないよ
これが証拠の指輪さ

There’s three ways
That love can grow
That’s good, bad
Or mediocre

愛を育む道は
3通りある
良いか、悪いか
平凡か

Oh, J-A-N-E-T
I love you so

ああ、ジェー・エー・エヌ・イー・ティー
とっても愛しているよ

JANET :

Oh, it’s nicer than Betty Munroe had (Oh, Brad)
Now we’re engaged and I’m so glad (Oh, Brad)
That you met Mom and you know Dad (Oh, Brad)

ジャネット:

ああ、ベティ・モンローのやつより素敵じゃない(ああ、ブラッド)
これで婚約成立ね、嬉しいわ(ああ、ブラッド)
あなたお母さんと会ったことあるし、お父さんとも知り合いだものね(ああ、ブラッド)

I’ve one thing to say and that’s
Brad, I’m mad
For you too

ひとこと言わせて
ブラッド、わたしも
あなたに夢中よ

JANET : Oh, Brad
BRAD : Oh, damn it
JANET : I’m mad
BRAD : Oh, Janet
JANET : For you
BRAD : I love you too

ジャネット「ああ、ブラッド」
ブラッド「ああ、ちくしょう」
ジャネット「わたしも」
ブラッド「ああ、ジャネット」
ジャネット「あなたに夢中よ」
ブラッド「ぼくも愛してるよ」

There’s one thing left to do
Ah-ooh

あとひとつやることがある
ああ、そうそう

BRAD :

And that’s go see the man who began it (Janet)
When we met in his science exam-it (Janet)
Made me give you the eye, then panic (Janet)

ブラッド:

きっかけを作ってくれたあの人に会いにいかなくちゃ(ジャネット)
彼の科学の試験でぼくらは出会ったんだ(ジャネット)
ぼくの瞳はきみに釘付けになって、パニックだったよ(ジャネット)

Now I’ve one thing to say and that’s
Damn it, Janet
I love you

ひとこと言わせて
ええい、ジャネット
愛してるよ

BRAD : Damn it, Janet
JANET : Oh, Brad, I’m mad
BRAD : Damn it, Janet
JANET : I love you

ブラッド「ええい、ジャネット」
ジャネット「ああブラッド、あなたに夢中よ」
ブラッド「ええい、ジャネット」
ジャネット「愛してるわ」

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Dammit, Janet – タイトルについて

まずはこの曲のタイトルについて。

Dammit(damn it)というのは 基本的に「ちくしょうめ」とか「くそ!」とか「ちぇっ!」という意味で使われる感嘆詞。

この曲の場合は、ブラッドがジャネットにプロポーズをする際に、その思い切った気持ちが Dammit という言葉で表されている感じですね。
それと同時に、ジャネットのことが好きで好きで、その気持ちを抑えきれない、というような感情も表現されているのだと思います。

私は「ああもう、ジャネット」とか「ええい、ジャネット」と訳してみました。

I’ve got something to say

I’ve got something to say.
(きみに伝えたいことがあるんだ)

最初が I’ve got というふうに、現在完了形になっているところに注目です。
この場合、I got something to say みたいに現在形で言うより、「以前からずっと言いたいと思っていた」というニュアンスが出ますね。

ちなみに I got something to say は、辞書に熟語として載っている「I have something to say(お伝えしなければいけないことがあります)」と同じで、改まって何かを相手に伝える慣用句です。

the skillful way

I really loved the skillful way.
(とてもあざやかでよかったよ)

skillful way は直訳すると「熟練した方法」という意味で、辞書をひくと以下の熟語で載っています。

in a skillful way = 熟練した方法で、うまく、巧みに、巧妙に

beat

You beat the other girls to the bride’s bouquet.
(他の子たちをさしおいて、ウエディングブーケを勝ち取ったね)

次の行に出てくる beat は「打つ」「たたく」を意味する動詞ですが、「打ち負かす」「(〜を)しのぐ」「(〜に)勝る」「(人を)参らせる」というニュアンスで映画でもよく耳にする英会話必須のボキャブラリーです。
ただしスラングですので、ビジネスなど真面目な場ではあまり使いません。

beat は様々な使い方がありますので、いつか単独の記事でじっくり解説したいと思います。

can it!

So please don’t tell me to can it.
(どうかイヤよなんていわないでおくれ)

この歌はほとんど難しい表現が出てきませんが、唯一やっかいな表現がここに出てくる can it! の部分ですね。

ここの can は、よく使われる助動詞の can ではなく、「首にする」「退学させる」「やめる」などを意味する動詞だそうです。

この表現を使った慣用句でこういう言い方があります。

Can it! = だまれ!、よせ!

スラングですので、もっぱら親しい間柄で使われます。

fool for

There’s one fool for you and I am it.
(きみが好きでしょうがないやつがいるよ、ぼくのことさ)

fool for 〜 = 〜に目がない人、〜が好きでたまらない人

Dammit, Janet を熱唱するジャネットとブラッド(出典:imdb

あとがき

本日はロック・ミュージカル映画『ロッキー・ホラー・ショー』から、ミュージカル曲『Dammit, Janet』の歌詞を解説しました。

この曲だけを聞くと愛らしい雰囲気ですが、映像をみると、かなり不吉なものがたくさん映っているのがわかりますね。

例えば、この歌の最初の方でふたりの背景に映っているのは墓場ですし、最後の方では教会のスタッフが棺桶を運んでいます。
また、途中で「Janet」「Oh, Brad」とコーラスを歌っているのは、後にふたりを悲惨な運命に巻き込むことになる異星人たちです。

この映画の後のシーンでこのふたりを待ち受けている波乱と、その末路をかなり明確に暗示しているようですね。

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