My Favorite Things(私のお気に入り)の歌詞(和訳)で英語の勉強【サウンド・オブ・ミュージック】

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My Favorite Things

My favorite Things(私のお気に入り)』は、私が『サウンド・オブ・ミュージック』で一番好きな歌です。




My favorite Things(わたしのお気に入り)の英語歌詞と和訳

My Favorite Things
私のお気に入り

Raindrops on roses
And whiskers on kittens
Bright copper kettles
And warm woolen mittens
Brown paper packages tied up with strings
These are a few of my favorite things

バラをつたう雨だれや
子猫のひげ
ピカピカの銅のやかんや
あったかい羊毛のふたまた手袋
紐で結ばれた茶色い小包
それがわたしのお気に入り

Cream-colored ponies
And crisp apple strudels
Doorbells and sleigh bells
And schnitzel with noodles
Wild geese that fly with the moon on their wings
These are a few of my favorite things

クリーム色の子馬さんや
カリカリに焼いたりんごのシュトゥルーデル
ドアのベルやスレイベルや
ヌードルを添えたシュニッツェル
月に羽ばたく野生のガチョウたち
それがわたしのお気に入り

Girls in white dresses with blue satin sashes
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
Silver-white winters that melt into springs
These are a few of my favorite things

白いドレスに青いサテン帯の少女たち
わたしのお鼻やまつ毛にかかる雪の片
春の訪れとともにとけてゆく白銀の冬
それがわたしのお気に入り

When the dog bites
When the bee stings
When I’m feeling sad
I simply remember my favorite things
And then I don’t feel so bad

犬に噛まれたとき
蜂に刺されたとき
悲しい気分のとき
ただわたしのお気に入りを思い浮かべるの
そしたらそれほど悪い気分じゃなくなるわ

ボキャブラリーについて

いくつか目にとまった英語のボキャブラリーをあげてみますと。

whiskers = 猫のひげ
日本語では「ひげ」でぜんぶ通じてしまいますが、英語では口ひげ(mustache)、あごひげ(beard)、猫のひげ(whiskers)どれも違う言葉で表します。
ちなみに口ひげ(mustache)とあごひげ(beard)も含め、顔に生える毛を総称した言い方で facial hair(顔の毛)という言葉もありますね。
つくづく、言葉を学ぶということは、そこの文明がものごとをどう切り取っているのかを学ぶこと、ってことがわかりますね。

猫のひげ

kitten = 子猫
cat(猫)に「小さい」を表す -en をつけた言葉。

copper = 銅

mitten = 親指だけ離れている小さな手袋
日本語でも野球などで使われる「ミット(mitt)」という言葉に -en(小さい)がくっついたもの。
mitt とは、親指以外の4本の指がくっついている手袋のこと。

strudel = シュトゥルーデル
オーストリアのお菓子。クエンティン・タランティーノ監督・脚本の『イングロリアス・バスターズ』でこのお菓子を食べる味わい深いシーンがありました。
フランス語なので英語の勉強にはなりませんが、YouTubeのリンクを貼っておきます。
シュトゥルーデルはこんな風にクリームをつけて食べると美味しいんですね。

sleigh bells = サンタクロースのそりについている鈴

schnitzel = シュニッツェル(ウィーンのカツレツ料理)
私はウィーンのレストランで食べましたけど、日本のトンカツを食べ慣れている身としては、ソースが欲しくなる味ですね。

geese = goose(ガチョウ)の複数形

Pussy willow = 猫柳
pussy(子猫)にwillow(柳)ですから、そのまんまですね。

Ladybugs = てんとう虫

Gesundheit = 誰かがくしゃみをしたときに言う言葉
「グズンタイト」と発音します。日本人にはなんとなく覚えやすい語感ですね。文字通りには「健康」という意味だそうです。
英語では「God bless you」というのがありますが、それのドイツ語版といったところです。

ちなみに favorite とは、「一番好きな」というほどの意味です。
単に日本語の「お気に入り」という言葉を当てると、ちょっと弱いので、気をつけてください。

一筋縄ではいかない not the least

さてこの『My favorite Things』を歌っている最中に、ゲオルクがやってきて、「就寝時間はすぎているはずだぞ」と怒られます。
そこでゲオルクとマリアのあいだでちょっとした口論になるのですが、ここで少々ややこしい表現があるんですね。

You are obviously many things, not the least of which is repetitious.
(きみには良いところも悪いところもいろんな面があるのはわかっているが、それにしてもきみはかなりクドイところがあるね)

ちょっとわかりにくい英語なので、噛み砕くように意訳してみました。

You are obviously many things は、直訳すると「きみは、もちろんのことだが、いろんな側面がある」といった感じの意味。

問題はその次。

not the least of which is = その中で特に重要

the least というのは「最小」「一番小さい」という意味。
これに not がつくだけだと、「少しも〜ない」という意味になります。

映画『マリー・アントワネット』より
She doesn’t seem the least bit interested in him.
(彼女、彼にこれっぽっちも興味なさそうね)

(下の動画の28:33からの部分)
https://youtu.be/GoYozK0WasY

ところが、これが

〜, not the least of which is ・・・

という熟語になりますと、「〜の中でも特に重要なのが ・・・」「〜の中でも特に大きな要素が ・・・」となります。

逆の意味になっちゃうんですね。

これは「〜の中でも最小とは言えない」というところから、「最小と侮ってはいけない」となり、ひるがえって「その中でも特に重要なのが」「その中でも特に大きいのが」ということになるんですね。

こういったややこしい熟語も、映画のセリフごと頭に入れてしまえば、覚えやすいですね。