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オルセン姉妹、オーブリー・プラザ他、トークショーで爆笑リスニング

オーブリー・プラザ

クリスティナ・アップルゲイト

前回の記事「英語のリスニングにおすすめ! 米トークショー完全ガイド」で、リスニングの多聴に米トークショーを強烈にオススメしました。

そこで本日はYouTubeにアップされているトークショーのクリップから、笑えて、しかも勉強になりそうなものをピックアップしてご紹介いたします。

トークショーといっても範囲が広いので、今日はコメディ女優というくくりで私が見たものの中からおもしろかったものを選んでみました。

各動画の前に、だいたいどんな内容のトークなのか、概要を書いておきます。

リスニング力がまだ上達していない方は、大まかに何をしゃべっているのかわかった上で聴くと、より流れをつかみやすいかと思います。

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オーブリー・プラザ in セス・メイヤーズ

最初はオーブリー・プラザ(Aubrey Plaza)というコメディエンヌが、セス・メイヤーズ(Seth Meyers)のトークショーに出演したときの映像。

最近、私はこのオーブリー・プラザが出ている動画をYouTubeでつぶさに見てるんですが、とにかくおもしろい。
感情のないゾンビのような瞳でしゃべる脱力系トークがなんだかツボで、いつも笑わせてもらってます。完全にキャラクターが確立されてますね。
実際、彼女は『ライフ・アフター・ベス』という映画でゾンビを演じてるんですが、あれほどのハマリ役もないでしょう。

こちらの動画では、そんなゾンビ目のオーブリーが『ダーティ・グランパ(Dirty Grandpa)』という映画でロバート・デニーロと共演したときのエピソードを話しています。

オーディションでプロデューサーにケツを出して役をもらったこと。
ロバート・デニーロに自分のどエロい写真(a really slutty picture of myself)を撮影して「禅」の本(a book of Zen Buddhism)に挟んでプレゼントしたら、1週間たっても返事がないので「やっちまったぁ!」と悩んだこと。
そして撮影初日でブラが外れて胸が出て「ギャーッ!」と叫んだエピソードなどを話しています。
英語も聴き取りやすいですし、かなり爆笑できるので、オススメです。

[注目の言葉(2:48からの部分)]

He is a very classy guy, and he gave every one of us the gifts. I believe it was a very expensive wine and a little card that said “break a leg” or something. And I was like… should I give him a gift?
(彼はとてもきちっとした人で、共演者のわたしたちみんなにプレゼントをするの。確か高級ワインと「頑張って」とか何とか書いたカードだったかな。で、わたしもなんか、贈り物をした方がいいのかな? って)

break a leg = 頑張る
flash = (性器などを)チラッと見せる

シェリー・ロング in ジョニー・カーソン

次は80年代から90年代にかけて『チアーズ(Cheers)』 などのシットコムや映画で活躍したコメディ女優、シェリー・ロング(Shelley Long)の映像。

私は高校のときに彼女が主演した『ペーパー・ファミリー(Irreconcilable Differences)』という映画を見て以来のシェリー・ロングの大ファンで、アメリカに留学してからもシットコム『チアーズ』は欠かさず観ていました。

この動画はシェリー・ロングが1987年にジョニー・カーソン(John Carson)がホストを務めるトークショーに出演したときの映像。
シェリー・ロングがベッド・ミドラー(Bette Midler)と共演した主演映画『うるさい女たち(Outrageous Fortune)』の話題が中心です。

とにかく表情もしゃべり方もチャーミング。
映画の話題から、ニューヨークのブロンクス=ブルックリン訛り・フランス訛り・アメリカ中西部訛り・ロシア訛り・レコードの逆回ししゃべりなど、コメディ女優としての芸を披露しています。

シェリー・ロングはあまり映画では目覚しい活躍をしなかったので、ご存知のない方が多いかもしれませんが、そんな方も、ぜひ観てみてください。
コメディを演じるために生まれてきたような素晴らしい女優さんであることが、トークからもわかると思います。

[注目の言葉]
swept away = 心を奪われる(1:35)
elocution = 発声法(1:57)
get swept up = 〜に巻き込まれる(2:09)
espionage = 偵察、スパイ行為(2:09)

クリスティナ・アップルゲイト in コナン・オブライエン

次はクリスティナ・アップルゲイト(Christina Applegate)がコナン・オブライエン(Conan O’Brien)のトークショーに出演したときのクリップ。

クリスティナ・アップルゲイトは『Married with Children』というシットコムで人気が出たコメディ女優さんで、シリアスな映画にも出演してますが、何気にお笑いの才能はプロのコメディアンに匹敵するほどの力量の持ち主。

私は30年来のファンで、今では誰も話題にする人もいないマイナーな彼女の初主演映画『Street』(ロジャー・コーマン制作)もリアルタイムで映画館に観にいきました。
(『Street』をリアルタイムで劇場で観た日本人など私くらいのものでしょう)

こちらのトークショーではオランダ人の旦那さんから聴いたヘンなオランダの話しが中心です。
旦那さんがオランダ語の歌を娘に教えていて、その歌詞というのが、コンスタンスとマチルダという姉妹の物語で、ネグリジェ(night gowns)を独り占めしようとして姉妹を毒殺しようとするというトンデモない内容だとか、オランダのクリスマスではシュワルツ・ピエト(Zwarte Piet)という妖精みたいなサンタクロースのアシスタントがいて、「悪い子はバッグに入れてスペインに連れてかれる」という間の抜けた言い伝え(なにゆえスペイン⁉︎)がある、などなど。
ホストのコナンとの掛け合いも絶妙で、爆笑のトークとなっています。

[注目の言葉(1:36からの部分)]

“I wonder if there is enough poison in that.” Take a sip of it. She dies. The other sister comes home. “This is so sad, but now I get all night gowns.”
(「毒はこれでじゅうぶんかしら?」って、ちょっとなめてみて、その子、死んじゃうの。で、姉妹の片われが帰ってきて、「悲しいけど、これでネグリジェはみんなわたしのものよ」)

take a sip = ひとすすりする、ちびりと飲む

オルセン姉妹 in エレン・デジェネレス

最後はみんな大好きなかのシットコム『フルハウス(Full House)』のオルセン姉妹(Olsen Twins)がエレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)のトークショーに出演したときの映像。

オルセン姉妹は女優を引退してファッションブランドを立ち上げているのですが、この番組では自社ブランドの香水を持参してきていて、その香水でホストのエレンがトンデモないことをします。

後半はオルセン姉妹のふたりがそれぞれ「ワタシ(me)」と「彼女(her)」と書かれた2本の札を持ち、エレンの質問に対して同時にどちらかを挙げる、というゲームをやっています。

質問内容がおもしろくて、

Who is the messiest?(よりだらしないのは?)
Who is the first to get kissed?(ファーストキスが先なのは?)
Who is the funniest?(よりオモシロイのは?)
Who could survive in ‘Naked and Afraid’?(テレビ番組『全裸で恐怖』で生き残れそうなのは?)
Who could talk the way out of parking ticket?(駐車違反のチケットを切られそうになって、言い逃れできそうなのは?)
Who’s the better dancer?(ダンスが上手いのは?)
Who’s the better singer?(歌が上手いのは?)

などの質問をされています。

ちなみに質問に出てくる『Naked and Afraid』というのはテレビ番組の名前で、私は見たことないのですが、エレンの説明によると

(2:16からの部分)

They drop off people naked and they get afraid. In the middle of nowhere. And they have to make it for 25 days.
(恐怖におののく参加者たちを全裸で、人里離れた場所に降ろして、25日間すごさせる)

という凄まじい番組のようです。
YouTubeにクリップが上がっているみたいなので、興味のある方は検索してみたらいかがでしょうか。
私はああいうボカシだらけの映像は見ていてストレス溜まるのでダメですね。

では、大人になったオルセン姉妹の動画をご覧ください。

ちなみに、このトークの英会話でちょっとおもしろいと思ったのが、司会のエレンがテレビ番組『Naked and Afraid』の恐るべき内容を説明した後、オルセン姉妹が

(2:25からの部分)

People sign up for that?

と質問するところ。

これ、日本語にするなら「それ、同意の上でやってるんですか?」と訳すしかないんでしょうね。
あちらではなんでも契約書ですから、sign up for(契約する)だけで「契約書にサインして同意を得てやっている」「自ら申し込んで出演している」ということで伝わるんですね。

私は以前、リドリー・スコット制作の『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』と言う世界中から素人が撮影した映像を集めて一本の映画にする、という企画に映像を送って採用されたことがあるんですけど(残念ながら本編にはありませんでしたが)、それはもうおびただしい契約書の山が送られてきて面食らったことがあります。

対して、私は日本で何度かテレビ番組に出演したことがありましたけど、契約書も何もないですもんね。

こんなところにも文化の違いが現れてる気がします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

私はどの動画もめちゃくちゃ笑いました。

オルセン姉妹だけはコメディ女優というより、有名なコメディ番組出身の元子役、という感じでしたが、他の女優さんたちにひけをとらない楽しいトークでしたね。

このなかでシェリー・ロングは、私が人生で一番好きな女優さんで、今はもうお歳をめして第一線から退いてしまいましたが、復活してほしい女優さんのひとりです。

実はもうひとりだけ、シェリー・ロングと同じくらい好きなコメディのうまい女優さんがいるのですが、その方は英語圏の女優さんではないので、このブログの主旨とは外れるため、この場では言及しないでおきます。

またおもしろくてリスニングの練習に最適で、勉強になりそうなトークショーがあったら、このブログで紹介しますね。

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